/etc/cron.daily

営業やってた男がITの道へ。備忘録

秒速サブネット計算 《上》

最近の趣味はと聞かれたら、そうですね、サブネットの計算ですかね。って気持ち悪いわ近づくな。



どうやら、サブネットの計算が苦手って人もいるようで。




なので、今回、
《上》《下》の2回に分けてまとめてみる。


これを読むことで、割り当て可能なホスト数、サブネット数、サブネットマスクを素早く求められるようになるであろう。



題して





《秒速サブネット計算》






ごめんなさい、もう鬱陶しいですね。



でも素早くできるようになったので、
よかったら参考にして一緒にCCENTとろうと思ってる方の力になったらなと思います。


ではここから。
今回は、予備知識。


-------------------------------------------------
まず、予備知識を3つに分けてお話しします。

1.IPアドレス


192.168.0.1
これはクラスCプライベートアドレスです。

では、ネットワークアドレスブロードキャストアドレスは?


ネットワークアドレス
192.168.0.0
ブロードキャストアドレス
192.168.0.255
これらですね。
ネットワークアドレスとは、ホスト部のビットを全て0にしたアドレスです。
(ホスト部以外の部分をネットワーク部という)
192.168.1.0
11000000.10101000.00000001.00000000
これはそのネットワーク自体を表す、名前みたいなものですね。


そしてブロードキャストアドレスとは、ホスト部のビットを全て1にしたアドレスです。
192.168.1.255
11000000.10101000.00000001.11111111
これは、ネットワーク内の全ての端末(ホスト)に対してデータを送る時に使われます。

これらを含め、256個のIPアドレスが存在します。

しかし、上記の通り、この2つは特別な役割のあるIPアドレスなので、割り当てることができません永久欠番です。

したがって割り当て可能なIPアドレス
192.168.0.1 〜 192.168.1.254
の254個になります。

また、これはサブネットマスク
255.255.255.0
の時です。(よく見るこいつ。重要)


ここから、サブネットマスクのお話です。



2.サブネットワークについて

小話を聞いたんですが、
もともと昔はコンピュータは少なく、サブネットという概念はありませんでした。
しかし、コンピュータが増えて行くに連れ、IPアドレスが枯渇していきました。
そのため、効率良くIPアドレスを使えるようにするため、サブネットという考え方が生まれたそうです。

サブネットとは1つのネットワークを複数に分割した小さなネットワークのことです。
また、分割していくことをサブネット化と言います。

簡単に例を書きます。


例1
192.168.1.0/24
これは、ネットワーク部は24bitという書き方。
要するに、サブネットマスク値は
255.255.255.0
ということです。1.IPアドレスで説明したものと一緒です。

この1つのネットワークを2つのサブネットに分けると、表記が変わります。
192.168.1.0/25
ネットワーク部をホスト部からひとつ借りて25bitにしてます。

11000000.10101000.00000001.00000000
この場合、サブネットマスク値は、借りている第4オクテットの部分を10進数で表記し
255.255.255.128
となります。

このように、サブネットマスク先頭から何ビット目までがネットワーク部なのかを示すものとなります。


続いて、
これによって、以下のように2つのサブネットに分けることができます。
192.168.1.0     〜 192.168.1.127
192.168.1.128 〜 192.168.1.255


これがサブネット化となります。


【ざっくりまとめ】
サブネットマスク値の求め方は、
借りているbit部分を10進数で反映させる。
ということです。



3.割り当て可能なホスト数を調べる

先ほど、2つのサブネットに分けたため、保有するIPアドレスも半分になりました。

128個ずつです。

しかし、
1.IPアドレスで説明した通り、割り当て可能なホスト数は、
128 - 2 = 126個ずつです。


このように続けると
/26だと
サブネット数:4個
割当可能ホスト数:64 - 2個

/27だと
サブネット数:8個
割当可能ホスト数:32 - 2個
。。。
。。
少しずつ規則性が見えてきました。


いかがでしたでしょうか?


次回、《下》で秒速サブネット計算について書きます。